視点と考え方の軸

TVやWebサイトで、今年一年の総括や振り返ってみているのにならい、自分自身でもあれこれ考えてみましたが、同じ時代を生きているに関わらず、色々と違いはあるものですネ
それぞれの立ち位置による視点の違いや考え方の軸の違いによるものなのか、同じ事柄に対しても随分と違った考え方をするものだと言うことを今年一年で強く感じました。
福田元総理の「あなたとは違うんです」じゃぁ無いのですが、本質的に他人を理解することは出来ないと考え、そのことを前提にコミュニケーションを図れば、もう少し周囲のストレスもなくなるのではなかろうかなんてことを、ボンヤリ思ってみたりした。

自分が正しくて、相手が間違っているなんてことは、いったい誰が判断出来るのでしょう?
今朝、派遣労働者と世界的に広まっている金融不安の一因を作ったと言われる元リーマンの社員の対談がTVで流れていて、元リーマン社員の発言を聞いていて、違和感を感じたのは頑張って勉強して、狭き門である採用試験を突破したのだから云々と言う発言でした。
努力しようが何しようが、それはその人個人の事情や都合だし、何より過ぎ去った昔のものでしか無いのに、何を言っているのかと言う思いをしました。
金融などをやっていたのなら、過去の実績よりも、未来に対する期待からの投資と言う考え方をするのかと思えば、過去に努力した結果として高い評価を受けて当然と言う考え方をしているようでした。

どこでどうなれば、1次元で単純な考え方や価値観になるのか、私には考えつかないのですが、同時にドラッカーの言う多様性と言うものを思い出し、己の身を振り返り、そんな風に狭い視野で物事を捉えることがないようにと気を引き締めました。